Prairie Echo
記事 · ハンドドリップ 2026-09-06

ハンドドリップのお湯の温度が味に与える影響

85度と93度、同じ豆でここまで変わる抽出の話
L
Lewis Brayshaw
オーナー
2026-09-06
コーヒーショップのカウンターでエスプレッソマシンを使い、コーヒーを淹れるバリスタ。

コーヒーを自宅でドリップしていて、「なんか今日は酸っぱい」「苦みが強すぎる」と感じたことはありませんか。豆の種類や挽き方だけでなく、お湯の温度が味に大きく影響しています。Prairie Echoのワークショップでも、温度の話は毎回参加者が一番驚くテーマです。

温度が高いほど成分が早く溶け出す

コーヒーの成分は、お湯の温度が高いほど短時間で溶け出します。93度前後のお湯を使うと、酸味・甘み・苦みのバランスが取れた抽出になりやすい。一方、85度程度の低温では、酸味が先に出て苦みが抑えられるため、フルーティーな豆の特徴が引き立ちます。

どちらが正解ということはなく、豆の産地や焙煎度によって向いている温度が変わります。エチオピアのような浅煎りの豆には88〜90度、コロンビアのような中煎りには91〜93度が一般的な目安です。

温度計がなくても感覚で判断する方法

電気ケトルに温度計がついていない場合、沸騰したお湯を別の容器に一度移すと、だいたい2〜3度下がります。これを2回繰り返すと、93度前後になります。慣れてくると、湯気の出方や音でおおよその温度がわかるようになります。

Prairie Echoのワークショップでは、温度計を使った場合と使わない場合の両方を練習します。道具に頼りすぎず、感覚を育てることも大切だと考えているからです。

自宅で試してほしい飲み比べの方法

同じ豆を85度と93度で抽出し、飲み比べてみてください。カップは同じもの、豆の量と挽き目も同じにして、温度だけを変えます。最初は違いがわかりにくいかもしれませんが、3回繰り返すうちに自分の好みの温度帯が見えてきます。

この飲み比べは、Prairie Echoのワークショップでも実際にやっています。参加者の多くが「こんなに違うとは思わなかった」と言います。豆の個性を引き出すための温度選びは、道具を買い替えるより先に試してほしいことです。

温度ひとつで、同じ豆がまったく別の飲み物になります。まずは手元の豆で試してみてください。

#ハンドドリップ#抽出温度#コーヒー基礎#自宅コーヒー

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